第33期竜王戦5局 ▲羽生善治VS△豊島将之 ▲矢倉対△雁木

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △7四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲2五歩 △7三桂

10手目

現代将棋は早めに桂を跳ねるのが主流です。


▲7八金 △3三角 ▲5六歩 △6二銀 ▲7九角 △3二金 ▲6九玉 △4一玉 ▲6八角 △4二銀▲4八銀 △4四歩 ▲3六歩 △4三銀 ▲3七銀 △5二金 ▲3五歩 △同 歩 ▲4六銀 △3六歩

30手目

先に▲3五歩と突き捨てて▲4六銀とあがったほうがスムーズに銀を前線へ送ることができます。

後手の△3六歩は、先手が▲3五銀としたときに、△3七歩成り▲同桂△3六歩の反撃を狙った手筋です。よって先手は一旦▲2六飛としなければなりません。

▲2六飛 △8六歩 ▲同 歩 △8五歩

34手目

後手は1歩手にしたので継ぎ歩の反撃ができます。△8五歩に▲同歩は△同桂が銀取りに当たります。

この順は激しい変化で、代えて△3四銀や△5四歩もあります。豊島は激しい変化を選びました。

▲3五銀 △8六歩 ▲8八歩 △1五角 ▲3六飛

39手目

△1五角は2筋の攻めを防ぐ手筋です。

△4二角▲3七桂 △5四歩 ▲5八金 △8五飛

44手目

△8五飛は▲4六歩をけん制する狙いです。

先手が▲4六歩とした場合、△3四歩▲同銀△同銀▲同飛△3三金▲3六飛△3五銀▲1六飛に、△1四歩~△1五歩と突いて飛車を捕獲することができます。

▲6六銀 △3四歩 ▲同 銀 △同 銀 ▲同 飛 △8七銀
▲4四飛

51手目

▲4四飛の他には▲2四歩や▲7五歩があります。

△7八銀成 ▲同 玉 △8七金 ▲同 歩 △同歩成 ▲6九玉 △3六歩

挟撃を狙うのが筋の良い攻め方です。

▲8六歩 △8二飛▲2四歩 △3七歩成 ▲2三歩成 △同 金 ▲4三銀 △3三金 ▲5二銀成 △同 玉 ▲6一銀 △5三玉▲4六飛 △5一銀 ▲4一金

73手目

現局面は後手優勢です。このとき羽生は「いやいやいや・・・」と呟いていました。

▲4一金打ちは仕方なく打った手だと思われます。結果的には△5三玉の形が思ったより寄せにくい形のようです。

△4四桂

74手目

好手。後手は先手の攻めを余せば勝ちです。

△4四歩ではなく△4四桂とすることで、△3六と金として先手の飛車を責めることができます。

▲2六飛 △2五歩 ▲同 飛 △5六桂 ▲2一飛成 △4八と
▲3五角 △4四歩 ▲7九金 △8八銀 ▲投了 まで84手で後手の勝ち。

。84手目

△7九銀成以下の詰めろです。

後手玉は寄せにくく、先手玉の詰めろはほどけません。

豊島は4勝1敗で竜王位を防衛しました。おめでとう!

こちらは豊島の自戦記です。

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