正義は我にあり、過ちを犯した相手には何をしても許される。そんな心理状態から実行に移される行動を、社会心理学の人たちは「サンクション(制裁)」と呼んでいます。

人は、本来は自分の所属している集団以外を受け入れられず、攻撃するようにできています。そのために重要な役割を果たしている神経伝達物質のひとつがドーパミンです。私たちが「正義中毒」になるとき、脳内ではドーパミンが分泌されています。ドーパミンは快楽や意欲などを司っていて、脳を興奮させます。

自分たちの集団や価値観を守るため、正義をおびやかす「悪人」を叩くという行為によって、快感が生まれるようになっているのです。

ドーパミンがもたらす中毒症状としては、アルコールやギャンブル依存症があります。「正義中毒」の認知構造は、これらの依存症とほとんど同じ。一度ハマると簡単に抜け出せなくなり、罰する対象を常に探し求めるようになってしまうのです。

「正義中毒」を増幅させたSNS

TwitterやFacebookを始めとするSNSの普及は、隠されていた「正義中毒」を見える化し、さらに増幅させた

攻撃の対象となる人は、生け贄です。その人を攻撃すると、集団の一体感が高まる。集団を守るための社会通念や、共通の認識というのも固まっていきます。

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